Fujifilm X100F 逆光超弱くない?フレア・ゴースト出まくり。旧型レンズの特徴

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X100Fめちゃくちゃ逆光に弱くない?

購入してからずっとお気に入りのFUJIFILM X100Fですが、日々撮り続けて行くうちに性能やクセなど少しわかってきました。
特に換算35mmF2のレンズの特性はいろいろあって、28mmでも50mmでもない中庸な焦点距離での撮影の難しさ、近接・開放での撮影時の画像の甘さなど、なかなか苦戦しているかもしれません。

そんな、レンズの特性のひとつであるX100Fの逆光性能。これが特にクセがあることがわかってきました。
逆光性能といえば、光源にカメラを向けた時のレンズフレアやゴーストの発生のこと。
これまで使ってきた他のレンズと同じ感覚で撮っていると、思いもよらない時にフレアやゴーストが発生することに気づくようになりました。
そうして、少し気をつけてフレア・ゴーストを観察していると、明らかにこれまでのレンズを使っていた時よりもフレア・ゴーストが発生しやすいのです。確かに、レンズより前に太陽はあるけれど、こんなときにもフレアが出るか!?と。

またゴーストに関しても、これまで使ってきたどのレンズにもなかったタイプのゴーストが発生することがわかってきました。このゴーストなかなか特徴があって、できれば出したくないタイプのゴーストなのです。

このようにX100FはX100シリーズの旧タイプのレンズですが、逆光性能がちょっと良くないのでは?と思わせるところがあります。
こんなX100Fの逆光性能についてまとめてみました。

X100Fの逆光耐性、どんな時どんなふうに写るのか?

オールドレンズならフレアや逆光を楽しむところかもしれませんが、100Fは現代のほぼ最新のデジカメです。こう考えるとX100Fの逆光性能は高いとはいえません。
そのフレアやゴーストのタイプは…

・太陽が真上にあり、カメラを水平に構えた時。画面の上半分から全体にふわーっと広がる光のベール。これは、まったく逆光を意識しない場面で起こるフレア。

・太陽が少し前方上にあって、でも全く逆光を感じない時。画面のそっちの方がうっすらふわっと照らされるような感じでフレアが出る。

・太陽が真上ぽくて、カメラを縦位置にしたような時。画面に光源は入り込んでいない。なのに水漏れのように降ってくるゴースト。これがやかんから水がこぼれてくるような細い塊の光で、あまりかっこいいゴーストではない。

・一般によくフレアが出そうな光源が画面に入り込んでいるときは。盛大に黄色やオレンジの色付きのフレアが映り込む。

このように、X100Fのフレア・ゴーストは、あまりオールドレンズのように味を楽しむというより、ちょっと邪魔に感じるようなことが多いのが私の印象。

純正レンズフードの性能

私は、一応X100Fにもレンズフードを付けている。純正のコピー品ではあるがほとんど同じもの。
結構、前に出っ張っていて効果が期待できそうな形をしているのだけど、このタイプのフードってどうなのだろう?昔からよくあるタイプで、不評などとは聞いたことがないのだけど…。
ただ、レンズを前から見てみると、フードはついているものの結構レンズ部分はむき出しな感じ。見た通り効果は薄いのかもしれない。そういえば、単焦点の30mmや50mmのフードはもっと深かったのを思い出す(焦点距離が長いので当然だが)。

作例

それでは、これまで実際にどんなフレア・ゴーストが出たのかを実例で見てみよう。

こんな曇りの場面でも、まさか写ると思っていない左のほうがフレア。これは邪魔だ。


太陽は見えていない。しかし明らかに光が入ってしまっている。画面一面フレア。しかも、端の方に切れ目があって美しくない。よく見ると筋状のゴーストも。


向かいに太陽はあるものの、まさかゴーストが出るとは思わない場面。しっかり光が漏れている。これも邪魔なタイプ。


これも、こんなに出るとは思えない角度だったが、画面一面に盛大な色の濃いフレアとゴースト。ここまできたら写真が別物だ。しかし、この場面が普通に撮れないカメラって結構使えないと言えるかも。


木陰だったので安心して撮ったら、光が漏れていたのか左上半分が白んでしまった。これくらいなら味といいえるだろうか。


同じ場面で、下を向いているのにまだフレアの予兆が…気のせいか?


そして、角度を変えると直射が当たったのか、水漏れ風のゴースト。このゴーストはカッコ悪い。こうなったらボツだ。


比較写真。ちょっとカメラを上に振っただけでこのフレア。もう少し弱いといいのだが。


こんな落ち着いたアングルでも、画面上半分が白んでいる。


これも、それほど悪い光ではない場面、もう上半分が白んでいる。普通に撮れない。手でしっかり影を作るべきなのか。


これは、ぎりセーフ?画面の奥の方がやんわり白んでいて、雰囲気を出している。


あからさまに、太陽が見えそうなアングルだと、作画が崩壊している。派手だなあ。


これも、逆光がどこにあったのか気にしてなかったカット。撮って見たら一面フレアだった。こういう場面は計算ができないので困る。

対策とまとめ

作例を見直してみると、どれも結構な逆光条件でフレアやゴーストが出てもおかしくはないのかもしれない。しかし、普通よりも過渡に出たり、普通これくらいでは出ないという場面でしっかりと出ている気がするし、形が綺麗でないゴーストもくせ者だと思う。
最近では、フレアや逆光を楽しむという撮り方が流行っているが、X100Fに関してはちょっと違うと思った方がいいかもしれない。出て欲しくないゴーストが出たり、きっちり撮りたいと思っているカットにもフレアが出てしまった…という場面が少なくなかった。
なので、X100Fで撮る場合は、カメラアングルを下目にしたり手でハレ切りをするなど、特に逆光を気にして撮るしかないのかもしれない。
さすがに簡単にフレアが出せるカメラ…として割り切る気にはなれない。もう少ししっかりと写る現代のカメラであって欲しかった…というのが正直な感想だ。
大事なことがひとつ。そういえばレンズの前に一枚保護フィルターついている。もしかしてこれが悪さしているのか?

この記事を書いた人

kokaindex
kokaindex
地元甲賀内から県内で印刷・web制作、写真撮影などをしています。デザイナー、写真愛好家。
2000年からホームページ・ブログを開始、写真、デザイン、地域...について発信を続けています。ここでは、甲賀市の面白いことを取り上げて記事にしています。特に文化・芸術・カフェ・地域振興のことが多めです。
FUJFILMのカメラ愛好者。PHaT PHOTO100Point達成。


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