2022年10月の甲賀市の広報誌こうかに「幻の忍術書「間林清陽」が見つかった!」という記事が掲載されていたのでご紹介します。
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磯田道史氏などが現地調査を実施
6月19日、甲賀流忍者調査団の団長であり国際日本文化センター教授の磯田道史氏、三重大学国際忍者研究センター副センター長の山田雄司氏、甲賀市地域おこし協力隊の福島嵩仁さんらが葛木地区の協力を得て現地調査を行った。
どこで発見したの?
三重大学大学院時代から、忍術書「万川集海(ばんせんしゅうかい)」の調査研究を行ってきた地域おこし協力隊の福島さんが甲南町葛木区内の施設で発見されました。
どんな書物なの?
甲賀・伊賀流忍術が記された「万川集海」(市指定文化財)の冒頭に次のように記述があります。
「この「万川集海」は始めから終わりまで「間林清陽」の要点をまとめ、伊賀・甲賀11人の忍者が秘匿していた忍術や人器のうち、時代に合わないものを捨て、合うものを選んでまとめたもの。」
このことから本書は「万川集海」の元となった忍術書であると考えられ、これまで個人所有のものがあるとされていましたが、公的に存在及び内容が明らかになったのは初めてのことです。
また、本書は「万川集海」(1676年)ができた70年後(1748年頃)書かれた写本です。
実践的な忍術の中にワクワクさせる術も!?
全40ページの中には、忍び込む時に音を立てない方法や敵に囲まれた際の対処法、忍具の作り方など48項目が記載されています。
中には「敵に囲まれ危うい時には、ひと塊りになり敵の右へと切りかける」といったこれまでにない実践的な忍術なども書かれていてワクワクさせてくれます。
上・下巻の発見にも期待が!?
今回発見された表紙には「巻中」とあることから、上下巻の存在にも期待が高まります。
皆さんの自宅や地域の神社などにも「もしや!?」というものがあれば、ぜひ市へご連絡ください。
「間林清陽」を是非見に来てね!
以下の通り展示します。
・展示期間:9月10日(土)から
・場所:観光インフォメーションセンター、甲賀流リアル忍者館
(甲南町竜法師600 忍の里プララ内)
※展示品は複製です。
この記事を書いた人
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地元甲賀内から県内で印刷・web制作、写真撮影などをしています。デザイナー、写真愛好家。
2000年からホームページ・ブログを開始、写真、デザイン、地域...について発信を続けています。ここでは、甲賀市の面白いことを取り上げて記事にしています。特に文化・芸術・カフェ・地域振興のことが多めです。
FUJFILMのカメラ愛好者。PHaT PHOTO100Point達成。
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