川内倫子写真展 いのちといのち〜やまなみ工房のいとなみ + トークショーへ行ってきました。
2019年11月24日、日野町の「ギャラリーつつむ」で開催されている川内倫子 写真展「いのちといのち〜やまなみ工房のいとなみ」と、それに合わせて開催されたトークショーへ行って来ました。
この写真展は、たねやさんの出版物「ラ コリーナ」の取材で川内倫子さんが「やまなみ工房」を撮影したもので、その写真を今回「ギャラリーつつむ」で展示しています。
川内倫子写真展 いのちといのち〜やまなみ工房のいとなみ展示
期間:2019年11月23(土)~12月15日(日)
開館時間:11:00~17:00
※12月7日(土)、14日(土)は19:00まで開館
期間中休館日:11月25日(月)、12月2日(月)、12月9日(月)
場所:ギャラリーつつむ
川内倫子写真展「いのちといのち〜やまなみ工房のいとなみ」スペシャルトークイベント
日時:11月24日(日) 14時より(13時30分開場)
場所:日野公民館(日野町中道2-12)
出演は、川内倫子さんと、やまなみ工房施設長の山下完和さん。司会『ラ コリーナ』ディレクターの丹治史彦さん。
今回の展示の元となった『ラ コリーナ』14号の製作にまつわるお話を糸口として、写真のこと、アートのこと、生きるということなどについて。
▼ラ コリーナ日誌
http://taneya.jp/la_collina/blog/2019/10/25/…/
▼やまなみ工房
http://a-yamanami.jp/about/
▼ギャラリーつつむ
https://www.facebook.com/tutumu.gallery/
これが、たねやさんの出版物「ラ コリーナ」。一冊丸ごと川内さんのやまなみ工房の写真です。(自然光で撮り直すからね)
トークショーが14:00からなので、少し早く出てギャラリーつつむで今回の写真展示を見てからトークショーへ向かいました。
写真展の印象は…「優しい」という感じ。それと永遠、穏やか、あたたかな目。
これまでの川内さんの写真集を見て感じていたのは「はかなさ」でした。
対象が人でも物でも動物でも、浅いピントでピントの部分は鋭くて、それぞれの一瞬を冷たく切り取る感じ。生き物ならいつかは死ぬと感じるし、花火大会なら楽しい時はいつか終わる…と感じるような「はかなさ」でした。淡々と冷静な感じ。
今回の写真は、感じるものは反対。淡いながらカラフルな色調(うたたねぽい?)で、同じように切り取っているのに…仲良のいい二人が写っていても終りを感じない。明るい光が照らしていても心配にならない…そんな温かさがありました(私が感じるのはそれくらい)。どうしてこうなったのでしょう。
それはおそらく対象が「やまなみ工房」という場所だったからに他ならないのですが…そこはトークショーでしっかり語られていた。と思います。
やまなみ工房は、おもに知的障害者のための施設です。そこでは利用者が自由に絵や造形などの表現活動をしていて、とても素人とは思えない芸術的な創作を生み出しています(ご存知の方も多いと思いますが詳しくはググってください)。そんな「やまなみ工房」の中に入って川内倫子さんが撮影をしたのが今回の写真展示。
トークショーで語られたことは、やまなみ工房の自由な雰囲気です。川内さんは「とても居心地のいいところ」とおっしゃっていました。見学者や撮影者がやってくると、普段と変わることなく受け入れてくれる雰囲気があるそうです。それは職員だけでなく利用者も同じ。しきりに言っておられたのは施設内を見渡すと職員と利用者の見分けがつかない…ということで、どんな施設なのか少し想像ができる気がします。
また、利用者一人一人のことにも話が及んで、緻密な作品を作り出す個性や性格のことが語られ、じっくり撮影が行われたことがよくわかりました。施設長の山下さんは、彼らは自分が嬉しいと思うことを他人にしているだけとおっしゃっていました。
…(とりあえずトークショーの状況はここまで、うまく書けないのでまた書き直します)
私が聞きたかったことは、やはり写真のことで(やまなみ工房のことからずれてしまうのですが…)、私が写真を見て感じることと、作家が何を思い描いて撮ったか?の答え合わせ。そんな話です。
例えば、今回のあの写真は何を撮ろうとしたか?そのためにどういう構図にしたか?逆光にした意図は、写った写真はどの部分を評価してセレクトしたか。撮影していてどのタイミングで撮れた!と感じるのか、どんなプリントを見て撮れた!とOKをだすのか…。また、何を撮ろうと考えてどういう撮影をしたか…などです。
この日は途中でしんどくなってしまったので、途中で退席してしまって最後まで聞くことができず残念でしたが、写真の展示とトークショーを聞くことで少しわかる部分があったと思います。
続けて、ギャラリー展示の模様を載せておきます。
ま四角と長方形の版があったので、中盤と35mmで撮ったのかもしれません。
シーンの一部を切り取る感じと、世界の中の小さなストーリーの存在。
やまなみ工房の雰囲気そのものの穏やかな一枚、この写真が良かったです。ぜひ現物を。
これも印象的な一枚。美しい。会場のライトが写ってちょっとミラクル^^
アクリルプリントも綺麗でした。
タイトルバックの写真はカラフルで爽やか、気持ちいい画でした。
やまなみ工房の作品も販売していました。
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地元甲賀内から県内で印刷・web制作、写真撮影などをしています。デザイナー、写真愛好家。
2000年からホームページ・ブログを開始、写真、デザイン、地域...について発信を続けています。ここでは、甲賀市の面白いことを取り上げて記事にしています。特に文化・芸術・カフェ・地域振興のことが多めです。
FUJFILMのカメラ愛好者。PHaT PHOTO100Point達成。
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